アンカーチェーンの引張試験

アンカーチェーンはチェーンの構造により、スタッドチェーンとノンスタッドチェーンの2種類に分けられます。サイズや材質が同じであれば、スタッドチェーンの変形が小さく、積み重ねる際にねじれにくく、錨泊時に巻き付きにくいため、外洋船に多く使用されています。

アンカーチェーンまたは付属品は、完成したアンカーチェーン素材の引張試験、引張破断試験および機械的特性試験の前に、そのグレードおよび出荷状態に応じて必要な熱処理を受けなければなりません。

すべての完成したアンカーチェーンの引張試験と破断試験は、コードの関連要件と基準に従って実行されます。

（1）引張試験：チェーン全体の各リングごとの引張試験です。各チェーンは、対応するグレードのチェーンに指定された引張荷重に従って、承認された試験機で試験されなければなりません。テスト中、各リンクの相対位置は正しく、チェーン全体がねじれてはなりません。負荷が取り外されると、各チェーンをその寸法も含めて検査し、明らかな欠陥がないことを確認します。リンクと付属品の外観、サイズ、および相対的な回転の柔軟性を注意深くチェックし、永久伸びが元の長さの 5% を超えてはなりません。

(2) 破断試験：指定されたサンプル数に従って、4 つのアンカーチェーンごとに 1 つのショットアンカーチェーンを選択する（AM2 および AM3 グレードのアンカーチェーンは、4 つのショット溶接されたアンカーチェーンごとのバッチとする。各バッチは次のとおりである）アンカーチェーンを 4 ショット）、3 つ以上のチェーンリンクのサンプルを切断し、コードで指定された引張荷重に従ってテストします。テストリンクはアンカーチェーンと同じ製造プロセスで作成し、アンカーチェーンと一緒に溶接および熱処理する必要があります。テストリンクは測量士の立会いの下でアンカーチェーンから取り外される必要があります。

規定の荷重を加えても破損がなければ合格とみなします。破壊試験が要件を満たさない場合は、アンカー チェーンの同じセクションでさらに 2 つのサンプルを採取して試験することができ、要件を満たしていれば、試験は合格したと見なされます。 2 回目の試験でも不適格である場合、アンカーチェーンは不適格と判断されます。ただし、メーカーの要件に従って、アンカー チェーンの残りの 3 つのセクションはそれぞれテストから外され、テスト結果の 1 つが要件を満たさない場合、アンカー チェーンの 3 つのセクションすべてが不適格となります。

チェーンリンクの機械的特性が不適格である場合、熱処理後に再サンプリングすることができ、2 回目の試験後も不適格である場合、アンカーチェーンは不適格と判断されます。

アンカーチェーン付属品は通常、関連規定に従って引張試験および破断試験を実施する必要があります（試験の免除に同意する場合を除く）。破断試験を行った付属品は使用できません。

アンカーチェーンの試験に合格した後、各アンカーチェーンの両端にアンカーチェーンのグレード、証明書番号、船級協会のマークが刻印されます。